2008年1月11日金曜日

世にも奇妙なものがたり(その1)

タラリラリン♪ タラリラリン♪
タラリラリンリン♪ タラリラリン♪
タラリラ〜〜ン♪

小学校も3年くらいの時だろうか
家の近くの大きな川(加勢蛇川)は
治水工事もしてなく
堰堤の落ち込みがあったり
蛇行してえぐられた
背の丈よりも深い淵があったりして
海から遠い(5km)子どもにとっては
かっこうの水遊び場でもあった

大きな石の上から飛び込んでは
自慢しあったり、落としあったりして
人も魚も活き活きしていた川であった
かれこれ35年以上も前の話である

農閑期の冬になれば散弾銃を担いで
山を駆け回る祖父や父が猟から帰ってくると
空を飛ぶものは
 キジ、ヤマドリ、鴨、ヒヨドリ、スズメ
四つ足の動物なら
 タヌキにキツネ、ウサギにムジナ(アナグマ)が
作業場に無造作に置かれ
無念の顔で牙を剥き出しにした獲物たちは
その日の夜にジンギスカンで焼肉となり
はたまた鍋となっていくのである

当時は今みたいに豚肉だ牛肉なんて
貧乏農家の食卓に上るはずもなく
唯一の肉料理が先に書いた獣の肉なのだ
幸か不幸か農耕民族と狩猟民族の
両方を兼ね備えている家庭の中で
育ったわたしにとって
それがごく普通のできごとだったのだ

その夜はごつい大人に混じって
解体して肉となったタヌキを
酔いも回った赤ら顔の大人と大人
(その他の猟師も一緒)の間にに交じって
ジンギスカン鍋の前に座って肉が焼けるのを待っていた

そのときの格好といったら...

鍋から飛び跳ねる脂を除けるために
新聞紙に2つ穴を空け、その穴から手を出して
いつ飛んでくるかわからない熱い脂におびえながら
焼けた肉をおそるおそるつまむのだ



つづく...(そのうち...)

2 件のコメント:

  1. おおお!
    楽しそうな子ども時代ですね~♪
    しかし、キツネも食べるんですか!(((^^;)
    ワタシはオーストラリアの奥地でラクダのステーキを食べたことありますが・・・ウサギも食べたけど臭みがあってきつかったな~

    つづき・・・楽しみにしてます♪

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  2. おうじろうさん
     ウサギを食べましたか、あれは赤身で臭みがあるから、イマイチ。タヌキが脂身が多いけれど甘みがあって上手に料理するとけっこういけますね。なんといっても一番おいしいのはヤマドリの汁ですわ。最高でしたね!
     ラクダのステーキか、ラクダは馬の仲間なのかな?あんまり肉がなさそうですね。
     あちこち行ってるからいろんなもん喰ってそうですね?また、そんな話しも聞かせてください。

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