2007年8月6日月曜日

祭りのあと

十四の夏

「背筋を伸ばして」
「着物を着てだらしない格好はだめ!」

母親に姿勢をさんざん注意されながら
家の玄関で昨年と同じ浴衣を着て立つ



一足先に娘を祭りの会場へと送っていく車中
 「おとうさん、似合う?」
 思いもかけない言葉に
 一瞬どきりとする
 いつまでも子どもでいるわけでもない

ゆっくりと頭の中で言葉をみつける
 「うん、似合ってるよ」
 「ニッポン人は、やっぱり着物だわい!」

こっぱずかしくて
なかなか言葉がでてこない

だが
躾をもうすこし
いやもっとたくさん
教えておかなければ
ならない

まだまだ口をはさむぞ



車を降りて歩いていく後ろ姿
石畳にひびく下駄の音に
夏の終わりを感じる


来年は新しい浴衣が欲しいとせがむ

うん
そうしよう...


  

4 件のコメント:

  1. 昨日は楽しい一時を共有できて良かったです。
    娘さん、綺麗ですね!
    空君にしても何故かわゆい顔なのか?

    昨日、答えが出ましたよ。

    二人とも奥さん似ですねwwwww

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  2. バトー改さんへ

     じゃ、じゃかあしいワ!

     わ、わしの遺伝子も...

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  3. わし(ふきごぼうさんのことね)の遺伝子は無い。と思いますよ。
    (とりあえず、小生意気な事言っとかんとね。お約束お約束。冗談ですがな。)

    ええすねぇ。娘さん。
    うちげの娘が浴衣似合う年頃になったら・・・。
    わしゃ60アップじゃがね!
    生きとるかなぁ?

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  4. フジカスさんへ
     自分の遺伝子が入ってると思えば
     60アップもなんのその
     ランカーアップまで
     腰まがらんようにせんと
     並んだときにカッコ悪いで...
     
     えっ!
     何回も言うけど
     おまえの遺伝子は無いって
     なんでそんなキツイこと言う
     そら、無い方がええかもしれんけど
     って、ほっとけ!
      (お約束、おやくそく)

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