ウェーディング

ほんの数分しか浸かっていないのに
ウェーダーを通して
寒さが体をはい上がってくる

水中に体を入れて
キャストしつづけた記憶が無い

　今夜はセリ君のガイドで
　バトー改氏と東部プチ遠征である

初めての経験である
　この目の高さで魚を掛けたら
　さぞかしエキサイティングだろうなぁ
妄想の中でランカーのシーバスと戦いながら
キャストを繰り返す

橋脚まわりを流すと
ルアーが底をたたく

背後からセリ君が
「一本出ましたよ〜」と私を通り越し
シーバスを片手に
川へ降りてしばらく蘇生をしている
彼の釣りに対する姿勢を垣間見た気がする

モチベーションを再び上げて
水から上がり
河口へポイントを移す

雲の合間から顔を出す大潮前の月に照らされ
海の様子は充分すぎるほど目視できる
外海は大シケ
ウネリを伴って河口へ入る波が
サラシとなって砕けるあたりに目を付け
フェイクベイツをやんわりキャスト

数投目にモヤッとロッドに重みが！
一呼吸おいて
「キタァ〜！」
引きからして50あるなしくらい？
背後でバトー氏の罵声が
「あ〜〜バレる、バレる！」
　（ランディング中にそんなこと言うと）
　（ションベンちびるがなぁ〜）
　（世話ないっちゅうに）
　（そんなでかくないけ〜）
ほんの５ｍほど先なので
掛かったが早いか、寄せ終了？
セリ君が間髪を入れずタモ入れ


予想に反してメタボな67cm
一回テトラに落としてごめんな

　このあと堤防の陰に隠れて
　イナバウアーをしたのは内緒である

初めての場所でポイントについて
ガイドにあれこれと
聞かない（聞かされない）方が
自分の釣りが出来ていいですね
人を案内するときは気をつけよっと！


フェイクベイツ(90mm_5.5g)
ポイントが近いときはトップバッター

雨風あっても
キャストし始めると
ワクワクしていいね

セリ君とは親子くらいの年齢差
う〜〜〜
これが現実かぁ、いやはや
しかし、橋の下のコンクリの斜面
足がすべって前へ進めず
思わず手をついて
先へ行く二人を見ながら
ワシは一生ここで立ちすくんでいなきゃ
いけんのではないかと思ったわ！

セリ君、サポートありがとう
バトやん、雨の中お疲れさんでした
たまたまワシに釣れたのは
ちゃんと初めての場所に
ブルースコードのお供えをしたからだと思います
あ〜〜〜プチ悲し！

先端岩場の右側にお供えしました