2005年8月23日火曜日

外来種を食らう


●バス片手にポーズ



●岸でひたすら「待ち」の隊員



●バスの胃の中から出てきたブルーギルの子



●3枚におろして調理中の私


 中年ヒィーヒィー登山隊の由来:地元ケーブルテレビのメンバーが中心となって地元の知られざる自然をTVで紹介、はたまた失われつつある自然を守るために老体にムチ打って山河を「ヒィーヒィー」駆けめぐる中年の妙な組織です。
私はTVとは無関係な仕事ですが、趣旨に賛同してメンバーに加わり、番組とは別にここに私なりのヒィーヒィー隊での活動および個人的な釣りの日記を書き込んでいきます。
 今回の趣旨は「地元野池に広がる外来種ブラックバスを食らう」
 9月22日早朝5時!集合。他の隊員は釣りをしないので唯ひとりの釣り師(私)だけをたよりに野池でバスを「釣って」「食べる」という、なんとも先の読めない番組制作に不安を隠せない私です。
 釣りなんて「水もの」ですからね〜!釣れなかったら番組として成り立たないし、魚屋へ行っても「バス」なんて売ってないから、いざとなったら「買った魚」でお茶を濁してなんてできないぞ。
 決行日2〜3日前からプレッシャーがかかってくるし、ここ2年ほどバス釣りしてないので池の状況もわからないし、前日釣行して、釣れたらキープしておこうかなと思いきや、私用でバタバタしててとてもそんな時間がとれないのでぶっつけ本番でいくしかないと腹をくくり前日にタックルの掃除をして翌早朝野池へ。
 6時頃から用意してあったゴムボート(初めてのゴムボ体験)にカメラマンと2人でいざ出撃。他の隊員は岸であくびをこらえて待機。クランクベイトでひたすら池をあちこち回ってはキャスト。カメラも廻るし、ハイプレッシャーのなか遠くに見える岸では隊員が炭に火をおこしはじめました。ますますプレッシャーが・・・
 池の水が前日からの雨でかなり濁っているので、リアルカラーのクランクベイトから蛍光緑のクランクベイトにルアーチェンジ。これに換えてから2バイトするが惜しくもジャンプされて痛恨のバラシ。「まだか〜」の声が遠くから聞こえてくる中、「キン・コーン」と遠くから7時のチャイムが聞こえて来た時に「ヒット」。「キャッチ」してみれば25cm前後のバスですがうれしかった!!
 「ホッと」一息ついてとりあえず陸へ上がってキープ、途中通り雨に遭い、車に一時待避。15分くらいで雨もあがり、再度ゴムボートで釣り再開。5人で食べるには、もう1匹は欲しいところです。今日のアタリルアーは、緑のクランクベイトということでシャロー中心に攻めます、1匹釣れた安心感からかプレッシャーもなくなり釣り自体を楽しめる気分になってきました。ゴムボートで釣るといいですね、ポイントへ向けて一番いいポジションから攻める事ができますからね。今度は15分くらいしてから「ヒット」、結構重い!ジャンプさせない様に注意してランディング。いい型です、45cm前後でしょうか。「フッフッフッ、これなら近所の子どもに自慢できる」と心の中でほくそ笑んだ姿をカメラに収められてはイカンと平静を装ってカメラにポーズ。
 バスは「臭い」「マズイ」と非常に評判の悪い魚ですが、外来種の天敵(人間)を作るため我々隊員は、真偽のほどを確かめるために早速調理。小さいバスは塩をたっぷりかけて「塩焼き」で、大きいバスは三枚におろして「ムニエル」とオリーブオイルとハーブで炒めてフランスパンに挟んで「フィッシュバーガー」で。
 私は何年か前に釣ったバスを水槽で数週間飼ってきれいになったころを見計らってムニエルにして食べた時は非常にクセもなくおいしかった記憶があります。(家族はエサでアマガエルとかバッタをやっていたのでちょっと食べれません・・・)
 隊員みんながおそるおそる口に入れて食べるのですが、みんな「全然大丈夫、臭みもないしおいしいワ」と胃の中に2匹とも収まりました。ただ刺身だけは、しないほうが無難かも。翌日の腹痛もなくメデダシ、めでたし。
 「キャッチ&イート」
 まるで狩猟民族です。

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