

汗だくになりながら
沢へたどり着くまでに
1時間あまりを歩き
冷たい水に膝まで浸かり
堰堤をロープにつかまりながら越える度に
新たな沢への期待が膨らむ
フライマンの隊員に先行してもらい
その後を私がルアーで攻める

切り立った岩に挟まれた小さな淵に立つ
フライにも何度かチェイスがあったが
なかなか口を使ってくれないようだ
入れ替わりに私がルアーを投げる
キャスト後、ミノーを少し沈めて
最初のトゥイッチで
「ドドドドッ」
ロッドが大きく曲がる
先に大岩を登り、上から見下ろしていた
撮影隊に「おわぁ〜〜、来た、来たぁ〜〜」
興奮気味に叫ぶ
「そのまま、そのまま」
カメラを準備しながら撮影隊が叫ぶ
必死でフックをはずそうとする魚を
少しづつ浅瀬へ移動させながらカメラが回るのを待つ
う〜〜〜、まだか?長い
こっちだってバレる前に魚を拝みたい
初めての岩魚に高ぶる気持を抑え
河床にひざまづく

ミノーのテールをしっかりと咥えている
7寸あまりの綺麗な岩魚
しばらくの間このままでいたい気持になる
フックを外そうとルアーを掴んだ刹那
暴れる岩魚と一緒にフロントフックが左手に刺さる
刺さったまま二度ほど反転させられ薬指が赤く染まる
冷たい水で血を洗い流し
ふたたび両手で岩魚を包むように支え
写真を撮ってもらう

綺麗な魚体をしっかりと目に焼き付け
両手で包んだときの
「ヌルっ」としたやわらかい感触
静かに淵へ頭を向けてやると
自らの力で淵へとゆるりと帰っていく
小さくても
大きな一匹
これが渓流の魅力なのだろうか
...
...
...
ではでは今回の「ヒィ〜ヒィ〜登山隊」
Peak.51「地獄谷」とあわせて
渓流の魅力を少しですが堪能してください
【おうじろう氏の写真と記念撮影】
ブログで知り合った、
おうじろう氏の撮影された写真が一向平の管理棟に飾ってあります。こちらの
ブログ記事に綺麗な写真がアップされています

一向平から大山滝手前の吊り橋まで
新ルートで急な階段を降りる隊員たち

ここからしばらく登り
大山滝を横に見て
歩いて上がること1時間
ようやく大休口(地獄谷入口)へ到着

谷底から空を見上げると
V字に切り取られた青空が広がる


フライマンとカメラマン
(フライマンはまだノーフィッシュで焦ってます...)

渓流といえば定番のヒキガエル
ルアーで釣ろうとしましたが
「食いついたらどうすっだいや」と
隊長に言われカエル釣りは断念
(体から毒を分泌するので触ったあとは要注意!)
川の中を強行突破して上がります


地獄谷でも一番落差のあるあたり
城壁を思わせる断崖が彼方にそびえる



今回の目的地でもある
地獄谷途中にある
野田滝を右手に見る

みんなで記念撮影をして

怪我も無く、皆無事下山
◎輝け!中年ヒィーヒィー登山隊
【TCCケーブルテレビ放送日】
8月24日(金)です